3月20日は、つれあいの誕生日です。そして10年前 偶然にも次男の小学校卒業と重なったとき、アメリカがイラクへの攻撃を始めた日でもあります。
当時「なんでこんな日に」と妻と二男は怒っていました。
そして、その後イラク戦争と、引き続く米軍主導の占領統治に自衛隊が参加しました。戦後初めて戦地への派兵でした。
イラク戦争の口実とされた大量破壊兵器は存在が確認されず、米国をはじめ参戦国はいずれも「誤った戦争だった」と認定しましたが、日本政府はいまだにイラク戦争支持の誤りを認めていません。
08年4月に、名古屋高裁は武装米兵の空輸について「憲法違反」と判決を下しました。この判決は憲法9条があればこそのものです。
安倍政権は、憲法によって撤退を余儀なくされた“教訓”を踏まえ、米国とともに本格的な海外での武力行使を可能にするため、明文・解釈改憲や海外派兵法の制定に向けて動き出しています。
京都でも危険なのは、日米首脳会談で、北朝鮮の核実験・ミサイル発射に対して「強力な行動」を取ることで一致し、ミサイル防衛もの一環であるエックスバンドレーダーの追加配備に合意し、京丹後市の航空自衛隊経ヶ岬分屯基地に配備することが発表されたことです。
京都府域に初めて日米地位協定の対象となる米軍基地がおかれる、府民全体にとっても重大な問題です。
「米軍基地が来て、沖縄のような被害が起きないか」「電磁波の影響は大丈夫か」「ドクターヘリや観光への影響が心配」「攻撃の的にされるのではないか」と不安の声が地元を中心にあがっています。
ところが、京都府知事は、「北朝鮮はどうするのだ。レーダーによって日米で情報が共有できる」とアメリカと日本の自衛隊が一緒に戦う戦闘に参加することを想定している、まさに憲法が禁止している集団的自衛権の行使に道を開く立場を表明しました。